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中原明彦 ナカ通

中原明彦 ナカ通 > ワカザイルと鼻声三太夫
2014年10月6日(月)

ワカザイルと鼻声三太夫

真夜中、東京は台風の影響で雨足が強まってきているのですが、なんだか疲れた身体にはポタポタと落ちる雨の音が心地よく聴こえてきます。しばらくはこのまま何もせずおだやかに雨の音に身をゆだねていたい、と思って、これを書くためのページを開いたまま、ソファに座ってぼーっとしていました。

ぼくはどちらかというと普段からぼーっとしてるように思われがちですが、そしてそのうち半分くらいは本当にただぼーっとしてるのですが、そんな人間にも、こんなときにあらためてひとときぼーっとするきもちよさは平等にやってきてくれるのであります。かたじけない。おふろにも入らずぼーっとなにもしない♪

が、先ほどついに雷がごろっとひと鳴りしはじめたので、この永遠をあきらめまして、せめてこの気分の仕上げにとハイ・ファイセットを目を閉じて何曲か聴いて、ただいまようやく粛々と書きはじめた次第であります。どうも、結成された年度の岡山産ニホンナカヤンです。台風直撃する地域の方々、くれぐれもお気をつけくださいな。

ええと、まずは10月4日「ロクセンチはラブハンドルズがおすき」にお越しいただいたみなさん、ありがとうございました!

お迎えしたのが6度目、ということはなんと6年連続このおすきシリーズに参加してくれているわけであります。今ではすっかりご好評いただけるようになったこの秋の濃厚シリーズ、毎年当たり前のように賑やかにやれてこれているのは、あのアーニーとバートのような陽気なお二人が、無茶なお願いやチャレンジを快諾してくれているから、そして、それを一緒に楽しんでくれるみんながいてくれるからであります。感謝!

今年の「ラブハンドルズがおすき」は、あろうことかダンスがテーマでした。界隈ではおそらく最も縁遠いところのカテゴリーに属しているであろう、キャリアも中堅でライブスタイルも落ち着いてきたはずの、そもそもダンスど素人のこのふた組が、なぜ今ダンスだったのか、今をもってもその理由を言葉では言い表せません。

ぼく自身、ライブを観に行っても拍手以外はほとんど身じろぎもせず、歌の世界に没頭させてもらいながら聴くのが好きなタイプなので、手拍子すらままならないことも往々にしてあります。

ましてやあれこれ覚えて一緒にダンス踊ろう!オープンマインド!なんて言われた日には、ちょっともう周りの方に悪いから目線を合わせないようにしてサッと席を立つべきかどうか迷うくらいです。

いやあの、おとなしくしていてなんにもリアクションとれてないから、もしかしたらつまらなそうに見えるかもしれないけれど、その実こっちは心の中では密かにすっごく興奮してるしすっごく感動してるんです!鼻のあたりがツーンとしてるんです!協調性なくてごめんなさい!も、もうやっぱりぼくしばらく来ませんからワー!…と走って逃げ出すような自分が、まさか客席にダンスを促すなんて、果たしてそれどうなんだ?という葛藤さえありました。

「月夜のサンビスタ」というサンバもどきの曲が生まれていなかったら、そんなわけできっと打ち合わせの段階でなんとか止めようとしたんじゃないかと思います。

サンバのリズムに音楽的な興味はあったものの、ふとしたときに夜道でぬるるっとひとときに生まれてきた曲だったこともあり、当初は内心半信半疑というか、まずおためしくださいといった気持ちでリハーサルに入りました。これがことのほか楽しんでアレンジし演奏してくれてたので、ライブでも、もしかするともしかするのかなもしかして!?と思ったのであります。 そして。ダンスを知らな過ぎて、加えて身体も固過ぎて、およそ踊りとは言い難いフラつきのような動きをこの曲でしてしまったときに、しかし、ポツリと頭に水滴が落ちて来たような、あれ?なんだこれ?気持ちわるいけど気持ちいい?といった不思議な感覚が芽生えました。

なんだろ?これなんだろ?もう一回確かめてみたい、とライブのセットリストに加えるたびに、うっすらおぼろげにこの「月夜のサンビスタ」の楽しさがぼくに全貌を表しはじめてきたのです。

これがのちに「世界ダンスってどへたでも全然楽しいよ機構(WDO)」の統括責任者となることになるぼくの、ダンスの目覚めであります。いわゆる「リズムに乗ってみんなと一緒に思いっきり身体を動かすって、たのしい!のか!?も、もしかして!?え?みんなは知ってたの!?」発言です。あれよあれよという間にこの曲はライブで頭角を表していきました。

そこで、今回のダンスにあたっても、新曲「きみはGroove Star(仮)」を用意しました。既存のダンスの優れた名曲は世にあまたありますが、名曲に合わせるとなると上手に踊らないと曲に気おくれしてしまいそうなのと、ラブハンドルズ溝ちゃんがディスコチューンの場合どんなふうにギターを弾くのか目の当たりにできるいい機会!ほほほ!と。(最高にカッコよかった!ので、レコーディングの際には、のお願いを早々にしましたよ。ほほほ!)

おすきシリーズは大変なぶんだけ笑顔や達成感も大きいということをもうこの6年で知っているロクセンドルズの皆は、スタジオでのダンス練習でも喧々諤々(けんけんがくがく)ど真剣でした。やったことないのだもの、しかもクイズ!年の差なんてでいうところのアダルトチームだもの、ぼくを筆頭におしなべてひどいありさまでしたが、燃える8つの瞳はそれでも汗を拭く間を惜しんだのであります。


本番は、おかげさまで最高でした。


残念ながら来られなかったみなさんに誤解のないよう、ステージ上で繰り広げられたダンスはどうだったというと、ぼくを筆頭に決して上手いものではなかった。もう少しはっきり言うと、これじゃやはり今回の文化祭も出演あきらめた方がいいな、恥かくもんな、くらいの出来でした。でも、下北沢440というアコースティックな会場があの夜ひとときだけ、ダンスホールになりました。ダンスホールなんて行ったこともないし、今もまだあるのかどうかすらしらないけれど、そこは確かにみんなが踊るダンスホール440でした。

ダンスは理屈じゃないんです、とその昔番組で知り合ったダンサーの先生が生徒たちに言ってるのを聞いて、わかるー、けど、踊れなくてダンスを怖がってるぼくのような人にとって、その言葉はまぶし過ぎてめまいがしちゃう!と思ったことを思い出しました。

でも、先生の言ったその通りだっだな、と思いました。

ダンスホールになりました、で?どういうこと?と思われている方がもしいたら、その方がなるべくめまいをおこさないように、またしてもこんなふうに長々書いちゃいましたが、本当は、ダンスは理屈じゃなかったっす。ただ、たのしかったっす。

若ちゃんのソロダンスコーナー途中、急に若ちゃんはぼくにチューチュートレインの例のあの有名すぎて素人がやっちゃうと絶対アレする風車回転ダンスを身振りで手振りでアドリブ要求してきました。おれの後ろで回ってくれ、と。

それ!

それ、打ち合わせで最初に若ちゃんが「ダンスは?」って思いつきで言ったときに、ぼくがまんまと悪ノリして、「いいねダンス!じゃあこう若ちゃんと回ってふたりエグザイルやろう!そしたらライブ完璧に盛り上がる!」って言ったら、場がサラッとしらけた、やったらダメな案のやつじゃんか!まともに聞いてちゃダメなやつじゃんか!


…その、ワカザイルとナカザイルの回転が、この日のハイライトのひとつ。恐るべきワカザイルの本番力!


セッションタイムのおバカな悪ふざけのためのみんなとのダンス練習を、ホストバンドじゃないのに自分たちの時間を割いてまで勝手にどんどんたっぷりやってしまう、そんな気持ちを持ってライブに臨むバンド、実はグイグイ踊ることもできちゃうバンド、人を泣かせるバンド、それがラブハンドルズです。敬愛して止みません。

そのラブハンドルズの名誉のために念のため書き加えておきますが、つらつら書いたダンス以外の部分、名曲ラブソングをはじめ、音楽も最高にたのしくて、胸をふるわせてくれました。

来年のオファーはまだしてません。ふたりから、また面倒なことさせられるやつやーという記憶が薄れはじめたら。

写真がやまだブログの方にアップされています。これまでのライブ写真で見たことないポーズや表情になっているため、祭りのあと非常に恥ずかしいです。どうか見ないようにしてくださいな。


ライブ後の打ち上げで、いろちがいというバンドでうたっている坂田くんというイケメンを溝ちゃんから紹介してもらいました。物腰柔らかく丁寧な彼は、ずっと昔からこんなぼくを応援してくれていたそうで、まあということは実際はちょっと変わったところもある方なんだろうけど、うれしくて話を伺っていたら、だんだん話が濃くなってきて、十数年前にたしか有線のチャンネルでやらせてもらっていた「ナカヤンラジオ」とかいう、ぼくのまわりで確認できたリスナーが4、5人、うちひとりは須田さん(お世話になっていたスタッフの方)というなかなかアレな番組まで坂田くんは細かくチェックしてくれていたらしく、放送内容についての思い出を語ってくれました。

当時何をしゃべっていたかあまり覚えてないのですが、たぶん花粉症かなにかに悩まされている時期だったのか、番組冒頭の自己紹介あいさつでいきなり

「どうも、鼻声三太夫です。」

と言ったそうで、なにそれ!?誰?と思ったことをよく憶えているそうです。鼻声三太夫はねえ、鼻声なんだよ、とか言ってたそうです。一瞬頭がクラッとしましたが、まてよ、言ってること自体のわけのわからなさは今となにも変わってないな、となぜか誇らしい気持ちになりました。以前チョロっとこのナカ通だったかHPネットラジオロクラジだったかで話題になったことがあったような気もしますが、そもそもなんで偽名使ったの?鼻声がいやだったのかな。

他にもいろいろとぼくの忘れてるぼくの昔の濃い話をたくさんしてくれて、恥ずかしいやらうれしかったです。溝ちゃんとはこれまたぼくが溝ちゃんと仲良くなる前からの知り合いだそうで、不思議だねーと思うとともに、こんなに知っててくれてるということは万が一、ぼくは彼に何か悪い影響をあたえちゃってたりしてないだろうか、と不安になり、バンドのHPを拝見したら、シンプルであたたかいサウンドで、CMソングなども手掛けてらして、うれし恥ずかし取り越し苦労でした。

今週末の連休12日に吉祥寺曼荼羅でやらせていただく久しぶりの弾き語りソロワンマンライブ「ひとりナカヤン2014」では、そんなちょっと懐かしい曲たちをたくさん歌いたくなりました。すでにメールやツイッターでも曲のリクエストをありがたくいくつかいただいてまして、古すぎて覚えてなーい、とか言ってる場合じゃないので、いつもより多めに曲準備してのぞむ所存です。

CMソングも手がける期待のホープいろちがいの坂田くん、ちょっと心配でもある坂田くんも以前ストリートでカバーしてくれていたという満月(リクエストもいただいてますな)やグットモーニン(それアルバム未収録曲!いま一度、大丈夫か坂田くん!?)などもお送りする予定です。今後またグットモーニンをカバーする奇天烈な方があらわれないとも限らないと思ったので、そのため完全セルフレコーディングの気のままぬるっと制作弾き語りCDにオリジナルバージョン本家「グットモーニン」を収録しときます。ただ本家云々の話でいうと、「卒業写真」はハイ・ファイセットの方がなんとなく本家だとぼくは思っているので、そういう意味ではどうなるかはわかりませんな。これもおそらくは歌うんじゃなかろうかと思う「挑戦者」はセルフカバーさせてもらってる曲ですし、嫁に行った娘が盆に里帰りしたような感じと少し似たところがあるかも。

それはそれとして、その他にも新録音源多数収録します!

こないだたっちゃんが家に来たときに、まあまあちょこっと、なんてそそのかしてコーラスしてもらった元祖タンバリン曲「言えないの」、

宅配便が来るのを待っている手持ち無沙汰なときに小一時間でちょちょい思い浮かんで、即日録音後その日に前回のナカ通で期間限定公開しました「きみを待っている間(完全版)」、

やらなきゃならない作業が終わらなくていよいよ追いこまれた先週夜に急に頭の中をリピートしてきてしょうがないから簡易録音したアカペラ小唄「おしごとおわったわーいわい(仮)」

など、こう書くと確かにばかげてる、でも今回のダンス然り、ばかげてることはちゃんとやるで定評ある中原明彦の最新弾き語り音源「つれづれなるままに歌ぐらし」(いま決定!)は、10月12日(日)吉祥寺曼荼羅のライブにお越しいただいたみなさん全員のカバンにぎゅっと押し込ませていただきます。

11月23日(日)の京都SOLECAFEでのワンマンライブでも同様にぎゅっと押し込ませていただきますが、つれづれスタイルのため、収録曲が更新される場合がございますことを、あらかじめご了承くださいな。

こういった、ロクセンチよりもいろんな意味で濃くなっていくソロ活動の様子については先々週くらいから日々Twitterの個人アカウントで更新中です。

@nakayan6cm で探してみて下さいな。ほぼノーガードで思うままつぶやいているので炎上したりしてロクセンチに迷惑がかかるのをびびって、このHPにもロクセンチ公式アカウントともリンク繋げておりません。SNSの潮流にまったく乗れずびくびくしまくりつつのびのびやっておりますが、そんなわけでぜひゆるりと繋がっていただければ幸いです。手が空いてるときは、ロクセンチの音楽番組「かはたしなレバ」(FMカオン 毎週火曜24:00〜 再放送翌月曜23:30〜)のキキツツツイート(いま名付けました)もやっておりますゆえ、お供にどうぞ。

あともうちょっとだけ。昨日11月1日のロクセンチすきな人とやるライブシリーズ2014ファイナルにお迎えするクブクリンの野村太郎さんとお会いしまして、長時間にわたる打ち合わせに付き合っていただきました。

スマートな雰囲気だけど人間味あふれるキャラクターの持ち主で、気さくに音楽のこととかいろいろ話してくれました。好きなものとか共通点がとても多くてうれしかったです。初コラボレーションとは思えないこれまたリスキーだけど面白い企画も生まれました。詳しくは本日更新のロクラジにて。タローくんゲストにお迎えしてます。

日記を書いている間に寝て、起きてそのまままた書き続けてるうちに、東京は台風が過ぎて晴れ間がのぞきました。長々お付き合いありがとうでした。できれば近いうちにライブでおあいしましょ。どうぞそれまですこやかにおすごしください。
お、ライブ詳細、チケットご予約はLIVEページから、なるべくお早めにどうぞ!