Rock-Senti ロクセンチ

『ずっと誰かがアンコール X’mas Special Session 2023』@大塚Hearts+

"アンコール"とは17世紀ころからあったとされる古くから脈々と続いてきたライブコンサートにおける慣習です。

ライブ本編終了直後の興奮が充満している会場。
観客はその余韻をまとったまま拍手とともに“アンコール”を繰り返す。

その声に応えて流れる汗もそのままに再びステージに登場する演奏者。
他には代えがたい一体感と高揚感を終盤の会場に生み出してくれるもの。

それが"アンコール"です。

一方で現代のアンコールには予定調和的な側面もあります。
演奏者側はアンコールが起こることを前提としてプログラムを組みます。

アンコール用の楽曲を用意するのも広く通例化しています。
現代のアンコールはもはや形骸化してしまった暗黙のルールなのでしょうか?

それではいったいアンコールってなんなのさ?

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構想は5月頃から、夏を超え、秋を通り越し、半年以上の準備期間を経て12月24日本番を迎えました。
段取り、セットリスト、アレンジ、衣装、グッズ、パンフレット、映像、そして新曲音源の制作。
やれることはぜんぶやるという精神でこのプロジェクトは進行していきました。

今回ロクセンチと共演するのはIKUさんとcan/gooさん。
3組の対バン形式でお届けするライブではなく、最初から最後まで基本的に全員がステージで演奏をするという、最初で最後の ”ずっと誰かがアンコールBAND” のワンマンライブショーの企画です。

rock-senti, IKU & can/goo presents『ずっと誰かがアンコール X’mas Special Session 2023』の本編は3曲。
その後はすべてアンコールをいただいてから演奏することになります。

おそらくは初体験のみなさんはなんどもアンコールをしてくれるだろうか。
”ずっと誰かがアンコールBAND” を気に入ってくれるだろうか。

ステージではスタンバイ中。
客席のみなさんはステージを覆うスクリーンに映された今回のライブの趣旨をご案内する映像をご覧になっています。
時折笑い声が聞こえてうれしくなりました。

うおーーー!とうとう始まる!!
で、終わってしまう!
そんなことを思っていました。

スクリーンが徐々に上がり、客席のみなさんの姿が見えてきました。
さあ!開幕です!今夜限りの騒ぎを一緒にたのしみましょうぞ!!

『ずっと誰かがアンコール X’mas Special Session 2023』
ずっと誰かがアンコールBAND セットリスト

1. エイト / IKU
2. レイトショーを観にいこう / ロクセンチ
3. まぼろし / can/goo

本編はライブ終盤の盛り上がりを演出した3曲のみ。テンション高く駆け抜けました。

「今日はありがとうございましたー!!!」
深々と礼をし、ステージから出演者全員はハケ、すかさず舞台裏では物販的Tシャツに着替えていきます。
「物販的」としたのは実際には販売はしない、ライブのアンコールでよくあるシーンのためだけに作ったTシャツだからです。

1度目のアンコールが起き(起こし)、ステージに戻ると客席のみなさんは「なんかすこしわかった気がする!」だったり「なんだこれ?」といったそれぞれの面持ちで迎えてくれました。

グッズの宣伝もアンコールではよくある風景です。
HIDEさん(can/goo)がグッズのタオルの使い方についてしっかり説明してくれました。
こっちは本当に販売されたグッズです。

En1. 抱きしめたんだ / ロクセンチ

1曲演奏し、Tシャツから衣装へ着替え、2度目のアンコールに応えます。

En2. 木の芽風 / IKU

TAPIKOさん
「では、最後に、この曲を聴いてください。名前。」

En3. 名前 / can/goo

もちろん、最後ではありません。
3度目のアンコール。

ここでアンコールをわかりやすく促すことのできる画期的アイテム「アンコールランプシステム」を導入しました。
スイッチを押すとグリーンのライトが点滅するランプで、演奏が終わりステージからハケるときに演者のだれかがポチっと押して出ていきます。
「アンコールランプがついている間はアンコールをしてください。」
アンコールをするタイミングがつかめないあなたもこれがあれば安心安全にアンコールをしていただけます。

En4. 一期一会 / can/goo
En5. この航海は続く / ロクセンチ

”ずっと誰かがアンコールBAND”にはドラムス担当が2人。
ロクセンチのライブではおなじみサポートメンバー臼井かつみさんとcan/gooのHIDEさんです。
「この航海は続く」ではかつみさんのドラムスが鳴り、HIDEさんがロクセンチ中原とツインボーカルのようにコーラスを担当しました。
ドラムスは演奏者それぞれに高さや位置などの楽器のポジションがあるものですが、お二人はものともせず、入れ替わり立ち替わり叩いてくれました。

4度目のアンコール。また着替えてきました。
せっかく今夜はクリスマスイブなのだからと、クリスマスな衣装に。華やかです。


En6. ポートワインをご一緒に / ロクセンチ


En7. 眠れない  / can/goo


En8. クリスマスイブ cover of 山下達郎(アカペラ)

ロクセンチ、can/goo、IKU のそれぞれの楽曲を ”ずっと誰かがアンコールBAND”で演奏する上でコーラスワークや楽器編成などのアレンジに力を入れました。
POMさん(can/goo)が担当してくれたアカペラアレンジでお届けした「クリスマスイブ」は会場を濃厚なクリスマス感で包み込みました。


En9. ロンド / IKU

5度目のアンコールに応えるのはIKUさんとTAPIKOさん(can/goo)。
なんども二人でリハーサルに入ってアレンジしてくれたIKUさんの「ロンド」。
息を合わせた3拍子のリズムが心地よい。


ステージにはだんだんと演者が増えていき、終盤に向けてボルテージが上がっていきました。

En10. pun 本田"POM"孝信
En11. ギフト / IKU

6度目のアンコールはHIDEさんが応えます。
En12. キミとスマイル / HIDE
En13. 今日が終わってしまう前に / ロクセンチ


ステージの前へ集まり、手を取り合って。
「ありがとうございましたー!」


パチパチー!パチパチー!


で、アンコールランプ点灯。今日は何度も点灯します。


7度目のアンコール。さあ、もう一度盛り上げていきますよ!

En14. あなたとわたしのクリスマス / IKU(アカペラ)
En15. 今日はまだ終わらない / can/goo
En16. 環六ブルース / canrock


En17. アンコールってなんなのさ / ずっと誰かがアンコールBAND

8度目のアンコールは最後のアンコール。
この日のためにつくった合作曲の「アンコールってなんなのさ」。
ロクセンチ中原、IKUさん、POMさん(can/goo)のそれぞれのメロディーを
ひとつの楽曲に収めるのは至難の技でしたが、時間をかけてすこしずつアレンジを固めていきました。
がんばっただけ、いいものができるとあらためて実感した自信作。
演奏も歌も難易度高めですが、本番では落ち着いて楽しく演奏できました。

本当にこれで最後ということで
アンコールランプは消灯のまま全員ステージをあとにします。

ここで間をあけず、会場ではアンコールが起きました。
「アンコール!アンコール!」
大きな手拍子と共に大きな声が聞こえてきました。
本日9度目のはじめての、ほんとうのアンコール。

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ライブ本編終了直後の興奮が充満している会場。
観客はその余韻をまとったまま拍手とともに“アンコール”を繰り返す。

その声に応えて流れる汗もそのままに再びステージに登場する演奏者。
他には代えがたい一体感と高揚感を終盤の会場に生み出してくれるもの。

それが"アンコール"です。

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しかし、この日はあいにくアンコール曲の用意はありません。

En18. あなたとわたしのクリスマス / IKU

この日2度目の「あなたとわたしのクリスマス」で締めくくり、無事に終演を迎えました。

会場に足を運んでくださったみなさん、配信をご覧になったみなさん、たくさんのアンコールをしていただき、一緒に楽しんでいただきありがとうございました。大感謝です!!


起こしいただいた皆さんへご入場時にパンフレットを、お帰りの際には本日のセットリストをお渡ししました。
見返してクスっとしてくれたらうれしいです。


やりきった全員の晴れ晴れとした乾杯。

IKUさん、can/gooの御三方、サポートメンバーもっちさん、中村カツヲさん、臼井かつみさん、スタッフ菅野、大塚Hearts+のスタッフのみなさん。
あれこれのしこみは膨大で、終わりが見えないほどでしたが、このチームでなければで到底完遂することはできませんでした。感謝。

配信リリースされた
アンコールってなんなのさ / ずっと誰かがアンコールBAND
はこちら↓からご視聴いただけます。
Youtubeダイジェスト版

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